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実際に行っている支援業務の事例をご紹介いたします。
竣工後30年以上にわたり本格的な大規模修繕工事が行われず、修繕積立金の不足や建物の経年劣化、漏水事故など、多くの課題を抱えていたマンションです。
住民の方から管理組合再建のご相談を受け、当初は顧問として支援を開始しました。その後、総会決議と管理規約の改正を経て、マンション管理士が外部理事長に就任しました。
竣工当初から適正な大規模修繕工事が実施されずに30年超が経過したマンションの1つであり、当時のデベロッパーが組合員にかかる維持管理費を安く見せるために著しく低い水準の修繕積立金が設定されておりました。
そんな中、問題意識の高い住民の方から切実なお声を頂いたことがきっかけで、マンション管理士の支援による組合再建を試みたいという意向を受け、まずは管理組合の顧問として就任しました。
その後、組合顧問に就任から程なくして外部理事長への就任要請があり、外部専門家が理事長として就任できるように管理規約の改正を伴う総会承認を経て、現在も外部理事長に着任しております。
喫緊の課題であった外壁改修工事や防水工事を実現させるため、頻繁に理事会を開催しつつ、2023年度に修繕委員会を立ち上げ、2025年には施工業者の選定、住民説明会、工事説明会などを何度も開催し、臨時総会や2025年度の定時総会を経て、竣工後初の大規模修繕工事の実現に漕ぎつけました。
就任後は、組合運営上の課題を整理し、理事会の運営改善から着手しました。併せて、次の取り組みを段階的に進めました。
・長期修繕計画の作成
・修繕積立金の見直し
・管理組合の法人化
・管理規約の全面改正と使用細則の整備
・修繕委員会の設置
・施工業者の選定
・住宅金融支援機構への融資申請
・遊休資産の活用による収益確保
・住民説明会・工事説明会の開催
組合員の皆様との合意形成を重ね、臨時総会・通常総会の承認を経て、竣工後初となる大規模修繕工事の実施に至りました。
住民の皆様からも、今後の生活に安心感が持てるようになったとの声をいただいています。
外部理事長に就任した当初は、膨大な諸問題を洗い出す作業に追われ、理事メンバー内での意見の相違などもあり、まずは理事会運営体制を改善することからスタートしました。修繕積立金の積立額も残り僅かな状況で、修繕積立金の値上げと一時金徴収は必須の状況であった中、長期修繕計画案の作成、アンケートや説明会を実施し、組合員の理解を得ることに腐心しました。
並行して、組合の法人化、管理規約の全面改定、使用細則の新設、修繕委員会の立上げ、業者の選定作業、住宅金融支援機構による融資申請、組合員の負担を減らすための遊休資産有効活用による事業収益化も含めた計画のため、住民説明会を何度も開催しつつ、2025年夏にようやく大規模修繕工事を実現することができました。
竣工当初から理事会が設置されておらず、外部管理者と組合員監事によって運営されているマンションです。
築浅でありながら未解決の課題が山積し、管理者と管理会社への不満も高まっていたため、総会決議により両者を同時に変更。当社のマンション管理士が、後任の外部管理者に就任しました。
その後、当時の管理者と管理会社に対する組合員からの不満の高まりから同時リプレース(管理者と管理会社の変更)が総会決議されたことで後任の外部管理者(マンション管理士)に就任し、これまで理事会がなく一方通行だった状況を打開するため、組合員からの意向をできる限り反映させることができるよう、管理者の諮問機関となる専門委員会(準理事会組織)を設置して、組合運営組織の改革に着手しました。
当初、課題を整理したうえで理事会の新設を提案しましたが、役員就任への負担感などから承認には至りませんでした。
そこで、理事会に代わる意見交換の場として、外部管理者の諮問機関となる「専門委員会」の設置を提案しました。
総会承認を経て、協力可能な組合員による委員会を立ち上げ、次の体制を整えました。
・組合員の意見・要望の集約
・管理上の課題や対応方針の検討
・修繕・植栽管理等に関する意見交換
・外部管理者の業務内容の確認
・総会議案の事前検討
組合員の意向を運営に反映できる仕組みが整い、先送りされていた課題も順次、解決に向かっています。
今後も専門委員会と連携し、各所の修繕や植栽管理、大規模修繕工事などの検討を進めていきます。
高経年マンションやリゾートマンションにおいては、役員の成り手不足が深刻で、理事会活動が形骸化している(理事会運営が機能不全に陥っている)管理組合が相当数存在しており、管理組合の運営を管理会社に全部委託している場合においては、組合運営に無関心な組合員の方々も多く、看過できない諸問題があれば、年1回の総会議場で紛糾するケースも多く散見されます。(自主管理運営の管理組合においては、年1回の総会も開催されていない深刻なケースも多いのが現状です。
役員の成り手不足により同じ方が長年理事長を務め、長期修繕計画や役員選任のルールも整備されていなかった、小規模な自主管理マンションです。
不公平感のない持続可能な組合運営を実現したいとのご相談を受け、マンション管理士が理事会顧問に就任しました。
管理診断から課題を整理し、改善策を具体化
まず、「マンション管理適正化診断サービス」を活用して、管理状況を客観的に確認しました。その結果、長期修繕計画が未整備であることや、修繕積立金が国土交通省のガイドラインと比べて不足していることが明らかになりました。
その後、理事会での協議と住民説明会を重ね、30年間の長期修繕計画案と修繕積立金の段階的な見直し案を総会へ上程し、承認を得ました。
役員の高齢化や多忙、非居住組合員の増加などを踏まえ、一定の事情により役員を辞退する場合の「組合協力金制度」を整備しました。協力金を外部専門家の活用や役員負担の軽減に充てることで、次期役員への円滑な引継ぎと、継続的な組合運営を支える体制を構築しました。
今後は、次の課題にも順次取り組んでいきます。
・所有者・居住者名簿の整備
・管理費等の滞納対策
・所有者不明・所在不明問題への備え
・管理規約・使用細則の見直し
・防災訓練と災害備蓄の整備
・高齢者や要配慮者への対応
マンション管理士が継続的に助言することで、役員が交代しても安定した組合運営を続けられる基盤が整いつつあります。
上記のように、一定の「管理組合協力金」を支払うことで役員を辞退できる選択肢を盛り込んだ使用細則を定めた結果、役員の成り手不足を解消する一定の基盤が確立でき、辞退された組合員からお支払い頂く管理組合協力金を原資に、後任の理事会役員の負担軽減と適正な組合運営を継続のため、理事会顧問や外部理事長などの外部専門家(マンション管理士等)の支援が受けられる体制を構築しました。
自主管理マンションにおいては、管理組合運営のスムーズな引継ぎが難しいケースが多く、新役員の方々が安心して理事会運営が継続できるよう、マンション管理士等のように外部専門家支援を依頼することが一般的になってきております。
その他、所有者不明問題(高齢者の施設入所、外国籍オーナー対策等)、管理費等の滞納問題、組合員同士の係争問題などが発生しないよう引き続き注視しながら、「マンション防災」の観点からも、区分所有者・居住者双方の組合員名簿の把握や要介護者の有無、避難訓練の定期的な実施、水や非常時トイレなどの自営備蓄の準備などもこれから徐々に進めていきたいと思っております。
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